文学フリマで初めてのZINE「OTOGAHIOTSU」発売

「文学フリマ東京」に2022年5月から、フィルモアイーストの屋号「BRIDGE BOOKS」として友人と一緒に出店しています。なかなか自分のZINEを作る時間が取れず、毎回、商業出版した本や友人が作ったZINEを販売していたのですが、12月1日に「文学フリマ39」でようやく「BRIDGE BOOKS」初のZINEを発表することができました。

「文学フリマ39」は、初めての東京ビックサイト開催でした。それまでより広く、メジャーな会場になったこともあり、「今回こそは新作を出さなければ」と焦ったものの、スケジュール管理が苦手な私のこと。案の定、追い込まれながら、開催日の1週間で作ったZINEです。原稿の執筆はレイアウトと並行という、かなり無理矢理の突貫作業。印刷所に入稿したのもギリギリのタイミングでした。

そんな大慌てで作ったZINEの内容は、私がこれまで出合ってきて、今はもう味わうことができない思い出の味を綴ったイラストエッセイです。描きためていたイラストに合わせて、思い出の味は選びました。

自分なりの満足感はありましたが、デザインやイラストは素人です。果たして手に取ってくださる方がいるのだろうかと、わずか20部を恐る恐るブースに並べたところ、なんと買って下さる方がいたのです。私がブースを離れている時間だったので、お話することができなくて、本当に残念でした。

書き手と読み手の距離が近い文学フリマでのZINE販売は、長く商業出版にどっぷり浸かってきた私には,新鮮で、書くこと、伝えることの楽しさをあらためて考える、とてもいい機会になりました。

お買い上げくださった皆さま、本当にありがとうございました。次回の「文学フリマ40」(5月11日・東京ビックサイト)にも出店する予定です。