「Journalism」4月号に「TVドラマと少子化」の考察を執筆

最終更新: 4月30日


ふだんはインタビューをして原稿を書くことが多いのですが、ご縁があり、朝日新聞社が発行している月刊誌「Journalism」4月号に執筆させていただきました。「Journalism」はジャーナリストやメディア志望の方たちを主な読者対象にした雑誌です。


特集のテーマは「人口減少をどう捉えたらいいのか 少子化と向き合う」。少子高齢社会が長年、問題視されながら、解決の糸口がつかめない現状を見つめ、将来を考察するというものです。


私が打診をいただいたときのお話は、TVドラマとからめて何か論じられないか、ということでした。ここ数年、第2次世界大戦以降の女性文化の歴史をつらつら調べ、現代につなげるための資料を集めていたこともあり、「ぜひに」とお願いし、書かせていただきました。


この原稿では、ホームドラマの原型と言われる「バス通り裏」が放送された1958年から、現代までヒットしたTVドラマ、とくに家族や恋愛を描いたドラマの歴史を紐解きながら、出生数や結婚観の変化を重ねています。60年代のドラマはさすがに記憶にありませんが、70年代以降のドラマはほぼ記憶に残っており、おそらくこういう流れだろう、という予測はついていたのですが、あらためてTVドラマの歴史を調べてみると、「家」思想がいまだに強く残っていることを痛感させられました。


また、原稿を書きながら、「子どもを産む」「子どもを育てる」とは、じつはどういうことなのだろうと改めて考える、いい機会にもなりました。結婚すれば子どもを産むもの? 結婚しなければ子どもは産めないのか? いやいや、生物学的には結婚しなくても性成熟していれば子どもは産めるのに……と、考えをめぐらせると、少子化を本当に解決したいと考えるのなら、今の社会制度がマッチしていないこと、価値観を大きく変える必要があるのではないか、という結論に達することにもなりました。


折しも、この原稿を執筆した直後から、新型コロナウイルスの感染が広がり、発行された4月10日には、日本も感染拡大の危機に直面することになりました。今の状態でなんとか収束し、これまでの価値観を維持しつつ社会が継続していくのか、それとも感染が拡大し、社会構造を変えるほどの影響を与えるようになるのか。今は、その狭間にいるのではないかと感じています。


人との接触を難しくさせる感染症が恋愛や結婚、出産にどのような影響を与えていくのか。その変化がはっきりと見えてくるのはもう少し先ですが、何らかの影響を与えることは間違いないと感じているところです。









 


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