新刊『久松農園のおいしい12カ月』12月20日発売!

最終更新: 3月13日


 12月20日、新刊『久松農園のおいしい12カ月』(エイアンドエフ)から発売になります。Fillmore East代表、角田奈穂子の初めての著書です。

 本書の主役は、久松農園オーナーの久松達央さん、「CONVEY」シェフの横田渉さんです。2人の姿を2017年11月から2018年10月までの1年間に渡って、写真家のキッチンミノルさんと共に追いかけました。


 久松農園は、茨城県土浦市で100品目以上の野菜を育てている有機農園です。有機栽培でこれほど多品目の野菜を露地畑で育てるのは、並大抵の手間ではありません。しかし、久松さんは露地の有機栽培にこだわり続けています。その理由は、「おいしいと喜んでもらえる野菜を届けたい」という想いがあるから。そのシンプルな信念を野菜をどう通して伝えるかが、情熱の源になっています。


 一方、横田渉さんは、フレンチ出身のシェフです。パートナーの松木絵美奈さんとフードプロデュース会社「CONVEY」を運営し、ケータリングや惣菜店、自身のアトリエを活用したレストランなどを展開しています。枠にとらわれず、「おいしい食」を追求する姿勢は、久松さんと重なる部分が多々あります。

 

 その横田さんが久松農園に毎月通い、畑で出会った採れたての野菜を使い、農園のキッチンでその日だからできる創作料理を作っているのが「Then and There」というプロジェクトです。『久松農園のおいしい12カ月』は、この「Then and There」のを1年に渡って毎月、追いかけることで、「本物のおいしさとは何か」「食べることとは?」というシンプルな問いの答えを捜し続けました。


 農業の門外漢が執筆したので、野菜作りに詳しい方が読むと、「こんなことも知らないのか」と思われることがたくさんあると思います。でも、実際のところ、多くの人は毎日、食べている野菜がどう作られているのか、畑が1年と通して、どう移り変わっていくのか、有機農業とは何かを深く考えることなく、食べていることが多いのではないでしょうか。


 また今、世の中には数多くのレシピがあふれていますが、食材が料理に変わるとき、私たちは、その食材と正面から向き合っているでしょうか。どの食材も同じように扱っていることはないでしょうか。どんな食材でも一期一会であること。それを横田さんの料理は教えてくれます。

 ふだん見過ごしていること、気づいていないことを本書を通じて発見してもらえれば。そして、視点を変えて「食」を考えてみたり、新しい側面に気づくきっかけになれば、と思っています。


1年に及ぶ記録を写真と文章で1冊にぎゅぎゅーっとまとめたところ、なんと324ページもの大作になってしまいました。ずっしりと重く、ボリューム感だけはたっぷりです。


 また、制作のプロセスにおいては、私自身もこれまでのセオリーを打ち破って、いろいろな試みに挑戦しました。そんなゴツゴツした荒削りな本ですが、装幀家の芦澤泰偉さんがインパクトのある素敵なデザインにまとめてくださいました。


 はてさて、この本がどう旅立っていくのか、今の私は天を仰ぐばかりです。どうかお一人でも、久松さんと横田さんが追い求める「本物おいしさ」が読者に伝わり、心の滋養になってくれればと願っています。




【久松達央さんの著書】


『キレイゴトぬきの農業論』(新潮新書)

『小さくて強い農業をつくる』(晶文社)



【横田渉さんの著書】


『やっぱり肉料理 カリフォルニア・キュイジーヌのとっておきレシピ』(大和書房)

『男子厨房 居酒屋料理』(成美堂出版)



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